男女雇用機会均等法が施行されてから20年、まだまだ女性にとっては働きにくい社会です。約20年前、私が大学を卒業し、企業に就職したとき技術職の女性は私ひとりでした。その中でどうしたら男性社員と同じように仕事ができるか、どうしたら認めてもらえるか考えなければいけないことが沢山ありました。
見た目は男性社員と同じ扱いでしたが、実際なかなかそうはいきません。今でこそ管理職として働いている女性がいますが、当時会社側も女性技術職をどう扱っていいのかわからない状況だったと思います。
今年、男女雇用機会均等法の一部が改正され、来年4月から施行されることになりました。改正される点はいくつかありますが、その中で女性労働者が婚姻、妊娠、出産したことを理由に解雇してはならない、という項目があります。また妊娠中や出産後一年を経過しない女性労働者に対してなされた解雇は無効とするということが明記されます(文章的にはもっときちんと書いてあります)。つまり婚姻・妊娠・出産を理由にクビにすることはできないということです(表向きの理由を婚姻・妊娠・出産にするとは限りませんが・・・)。そのほか、採用、配置、昇進、セクハラなどについても明確な記述に改正されます。
少子高齢化がすすんでいるにもかかわらず、出産のための不利益な扱いが増加傾向にあるための改正です。子供をつくったら働けないから、という理由で子供をつくらず働いている女性は少なくありません。一方で不妊のため高額な医療費を払い不妊治療を行っている女性も多いのです。何か矛盾している気がするのはわたしだけでしょうか?
管理職における女性の占める割合はアメリカで42%、一方日本では10%程度です。まだまだという印象は否めません。
ある大手企業では女性に対してカムバックエントリー制度を採用しています。結婚や出産を機に退職した女性はその制度にエントリーしておけば3年以内に再雇用可能という制度です。企業としても人材確保に苦慮していることが発端の制度のようですが、女性として、それまでに培った技術や才能・経験を生かす、すばらしい制度だと思います。実際は条件(採用される部署や仕事内容)が合わなかったり、仕事を離れてしまって復職しても周りの人についていけるか、ブランクを埋められるかというエントリーした女性側の不安もあるようですが、こういった機会が与えられる制度がもっと一般的になったらうれしい限りです。職場での男性社員の意見も興味深いものがありました。「女性が集まるとグループができて、困る」「すぐ泣いてしまって・・・泣かれたら何も言えない」などなど。女性が職場で「もう少し責任ある行動をしてほしいなぁ」と思うケースもありました。権利や主張だけではなく「仕事する責任」ということを考えることも忘れないことの一つでしょうね。
制度の上では垣根が取り払われているものの、現実は女性にとってかなり厳しいものであること、仕事と家庭を両立させるために男性より何倍もがんばらなければならないことには間違いないような気がします。私はがんばって仕事している女性が大好きです。第一線でバリバリ仕事している人、工場のラインで汗を流している人、仕事は千差万別ですが、働く女性をずっと応援し、支えていきたいと思っています。
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